賢い桐箪笥の買い方

　最近オークションやリサイクルショップ、アンティークショップで大きな桐箪笥 を見ます。
バブルの頃大量に出回った反動か製作者名入りで、定価が１５０万円以上の箪笥です。
シミやカビ、色落ち等あるもののしっかりしていて穴や割れも無いようです。

手放したくなるのはやはり大きすぎて使いにくく持て余してしまったと言う事でしょう。

収納場所に余裕があり見てくれも気にせず、手持ちの３点セットと入れ替えで置くと
言うのであれば送料込みで１０万円前後ならアリでしょうか。

ただ実際にお部屋に置いてみるとあまりの大きさに唖然としてしまうと思います。

桐タンスには最適のサイズがあります。

使いやすいサイズの桐タンスは
マンションにも最適です。
箪笥の幅は１０６センチが限度でそれ以上になりますと移動が大変です。
昔の箪笥は誂えの総桐箪笥で幅が９４センチ。大体９０センチ前後が一般的でした。

当店でも引き出し箪笥は１００センチ、二重帆立の大洋箪笥で１０５センチ以内です。
マンションなら良いのですが二階に上げる場合かなり無理をしないといけません。

実際、小さい箪笥を造るにしても手間の掛り方は大差ありませんので新たに造るより、
「再生新品箪笥」やお手持ちの桐箪笥を メンテナンスして長く使った方が結局はお得です。

定価１００万円以上の箪笥はオークション価格でお安く感じますが、元々着物の値段の様
に高い設定ですので値引き幅につられて買ってしまうとかえって損で、将来メンテ
をする場合、大きい箪笥は割高です。

正直桐箪笥職人の自分が見てもこれは桐箪笥と言っても良いのか微妙な箪笥があります。
造りは豪華なのですが家具箪笥の造りで蟻ホゾ等の高級技法を使っていますが 職人の
手でなく機械加工です。

お値段も高く肝心の桐柾の前板が非常に薄いために再生不能で直すためには
地方の工場まで運んで前板交換が必要で、当然輸送費等通常の倍以上のコスト
となります。
オークション画像だけで判断するのは非常に難しいと言うのが本物の桐箪笥です。

判別方は「何々家具店」「何々家具」とあるものは桐材でつくった家具で、
合板の家具より性能は上ですが基本的に値段に関わらず使い捨てが基本で修理不可
とお考えください。

定価２００万円で造りは通常の桐たんすになりますが、高価な分大きく重いタンス
になってしまいます。

置き場所が確保でき、送料込みで良心的価格の個人やリサイクル店なら>考える
余地はあります。

最適サイズの「再生新品箪笥」はいかがでしょう。

格安で「再生新品箪笥」をお届けします。